IT導入補助金は色々な業種で利用が可能な補助金ですが、製造業を営む事業者の中にもこの補助金に興味がある方はいらっしゃるかと思います。
ここでは、IT導入補助金2020のWEBサイトで取り上げられている活用事例を中心に、どのようなITツールが利用可能なのかについての説明と、ITツールの探し方についても解説をしていきます。
IT導入補助金を活用できるITツール
まず、ITツールの説明に入る前に、前提としてIt導入補助金の対象事業者に当てはまるかを確認しておきましょう。
IT導入補助金の対象になるかどうかは、その企業の規模によります。
製造業であれば次のとおりです。
資本金 (資本の額又は 出資の総額) |
常勤従業員 |
---|---|
3億円以下 |
300人以下 |
どうでしょうか?
対象になりそうであれば、次に進みましょう。
製造業向けに提供されているITツールの機能としては、主に製造管理全般、組立・加工、生産計画、原価管理、資材管理、図面管理などが挙げられます。これらの導入によって業務の効率化を実現することが可能です。
少し具体的な例として、IT導入補助金のホームページで紹介されているものを紹介します。
こちらは食品加工の製造業を営んでいる会社のIT導入補助金導入例ですが、もともと受発注管理や在庫管理といった業務を別々のExcelファイルで管理しており、各Excelファイル間での連動がなされていないために、転記ミスが度々発生、その度に修正が必要となり、そもそもの作業の手間に加えて多くのムダが発生しやすい状態となっていました。
そこでRPAの話を知り導入を検討、社内で効率化・自動化できそうな業務を洗いざらい書き出し検討、手始めとして複数の販売先の売上管理をRPAツールで自動化することを試みました。結果、少しずつ残業時間の減少といった効果が見られるようになり、さらなる検討を重ねることで、より効果的な活用が見込まれます。このようにエクセルに限らず、日々の業務が連動していない、というケースは多くの会社に当てはまり、そこには業務効率化の種が潜んでいます。
ITベンダー・ツールは検索できる!
これ以外にも、製造業で利用できるITツールは沢山あります。
試しにIT導入補助金2020WEBサイトの検索機能を使って製造業向けのツールを提供しているITベンダーを検索してみましょう。
業種を「製造業」
エリアを「東京」
にして検索をしてみた結果、2221件もの結果がヒットしました。(2020年11月現在)
なんだかこれでは一つ一つ見ていく気にもなりませんね。
しかし、ベンダー検索は更に条件を絞って検索をすることができますのでここからはベンダー検索についても説明をしておきます。
まず、そもそもとして、IT導入補助金の仕組みは、IT導入補助金の補助を受ける事業者(補助事業者)が、IT導入支援事業者と呼ばれるITツールを販売する事業者とパートナーシップを組んで補助金の申請をすることとなります。
そして、そのIT導入支援事業者は予めIT導入支援事業者として採択を受けておく必要があります。また、取り扱う製品を補助対象とするためには、そのITツールの登録申請を行い、採択・登録がされなければなりません。
そして、登録されたITツールは、IT導入補助金の公式Webサイト「IT導入支援事業者・ITツール検索」から簡単に調べることができます。
検索画面はこんな感じです。