IT導入補助金って聞いたことがあるけど、学習塾ではどのような使い道があるのだろうかわからない方も多いのではないでしょうか。使い道によっては活用したいけど、どうしたらいいのか教えてほしいという方もいらっしゃると思います。
今回は、学習塾でも活用できるIT導入補助金とは、という疑問ついてお答えしていきたいと思います。
活用するうえでの考え方としては、「業務の効率化や生産性の向上・売上向上に繋げるためには、どのようなITツールを導入したらよいのか」というのが出発点になるものと思います。ここで、IT導入補助金の概要を押さえておきましょう。
IT導入補助金とは
IT導入補助金とは、中小企業や小規模事業者等が自分の会社の課題やニーズに合ったITツールを導入するための経費を一部補助することで、業務効率化・売上アップをサポートするものになります。
自分が経営する会社の環境から強みや弱みを認識・分析して、把握できた経営課題や需要に沿ったITツールを導入していくことで、業務効率化や売上向上といった経営力のアップ・強化を図ることを目的としているものになります。
補助金の限度額は、ITツール導入にかかった費用の2分の1、最大で450万円が基本です(補助率が最大4分の3になる特別類型もあります)。
例えば、ITツールの導入に100万円かかった場合、50万円が支給されます。1000万円かかったときは、限度額の450万円が支給されます。
学習塾の場合では、従業員(常勤)100人以下である、という規模でしたら、IT導入補助金を活用することが可能です。
学習塾でIT導入補助金を活用する方法
学習塾でIT導入補助金を活用するには、どのようなITツールを導入することで、業務の効率化や生産性の向上・売上向上が図れるのか、ということが大事になってくると思います。そこで、学習塾の方が活用しているものをいくつかご紹介していきたいと思います。
①自立学習支援システム
自立学習支援システムとは、最初の導入部分から発展した学習までの一貫した学習支援がおこなえるという自立学習支援システムになります。子供たちの自主性を成長させながら、小学校から高等学校までのすべての学年の主要教科の学習ができるものです。このシステムを活用することで講師1人あたりで生徒10~20人を指導することが可能となります。
②学習記録ツール
教室運営の非効率なことを解消するICTツールとなります。生徒の情報や成績・指導報告の管理ができ、経営コストの改善・スタッフの離職防止・生徒の退塾防止をサポートして、学習塾の業績向上に役立てるものになります。
③生涯学習支援ツール
地域に密着した新しい形の生涯学習教室の学びの場を提供することを支援するツールになります。パソコン講座・脳トレ講座・語学講座など、ICTを活用した教材で楽しく学ぶことが可能となります。また、映像コンテンツでわかりやすく解説することで教室スタッフはお客様のサポート役に徹することが可能となります。
④家庭学習支援システム
生徒がひとりひとり単独で取り組める基礎部分はご家庭でおこなってもらい、ひとりではつまずく演習部分を学習塾でおこなうという、新しい学習形態を実現できるシステムとなります。反転学習や弱点補強などの幅広い用途で活用ができ、役割分担することで、生徒さんの自主性も養うことに繋がります。
いかがでしたでしょうか
今回は、学習塾でも活用できるIT導入補助金とは、という疑問にお答えさせていただきました。中小企業の事業主の方にとって、経営判断をする際には補助金というのはとても重要な判断材料になるものと思います。補助金を活用することで事業を発展させていくこともできますので、活用することをお勧めいたします。もし補助金について難しいと感じるような場合には、行政書士等専門家のサポートを受けることで手続きを円滑に、確実に進めることができます。依頼するための費用は補助金の内容により数万円~十数%程度かかりますが、自分自身でする場合の時間や手間、そもそも自分自身できるのかどうか等の要素を比較しながら、利用を検討してみてください。