IT導入補助金

IT導入補助金は難しかったり面倒と思ってませんか?

 

IT導入補助金を活用したい気持ちはあるけれども、申請に手間がかかったり、難しかったりするんじゃないの?

 

IT導入補助金の申請を必要以上に面倒に思っている事業者の方も多くお見えになると思います。

 

IT導入補助金の申請は難しいのか?? その点について解説をしていきたいと思います。

 

まずIT導入補助金は、中小企業や小規模事業者が、ITツール(ソフトウエアや付帯サービス)を導入する際の経費の一部を補助するものになります。

中小企業や小規模事業者がITツールを導入することで、業務効率や生産性の向上を目的としたものになります。

 

簡単に言うと、事業の生産性をITツール導入によって向上させれば補助金が貰えるというものになります。

 

ではIT導入補助金を申請できる条件と流れをみていくと、

 

IT導入補助金の対象になるには少なくとも以下の条件が必要になります。

中小企業・小規模事業者であること。

例えばサービス業の場合は小売業になるため「資本金5000万円以下」「常勤の従業員が100名以下」のどちらかの条件を満たす必要があります。

 

日本国内で登録された事業者であり、日本国内で事業を行っている者

申請の段階で、法人なら既に登記され事業が開始されていること。個人事業主なら税務署に開業の届け出がされ、事業が開始されていることが必要になります。

反社会的組織は当然NGです!

 

申請者が営む事業所内最低賃金が地域別最低賃金以上であること

 

補助事業を実施することによる生産性の伸び率が、1年後3%以上、3年後9%以上になること。

生産性の向上を事前に計画書として提示して申請をすることになります。

 

他にもアカウントの取得であるとか情報セキュリティについての条件があります。

 

次にIT導入補助金の申請の流れについて概要を説明していきます。

IT導入補助金の公式サイトの「公募要領の確認」

まずは、IT導入補助金について詳しく理解をするために、公募要領を確認するようにします。

 

IT導入支援事業者と導入するITツールの選択

IT導入補助金を申請するためには、政府から認定をうけたITツールを取り扱うIT支援事業者を選ばなくてはいけません。公式サイト上に登録されていないITツールやIT事業者はIT導入補助金の補助対象外になるので注意しましょう!

IT導入補助金の公式ホームページにIT支援事業者の一覧がありますので、必ず確認をし、その一覧リストから選択をするようにします。

 

「gBizIDプライム」アカウントの取得

IT導入補助金の申請はパスコンを使ったオンライン申請になります。そのため申請においては、「gBizIDプライム」アカウントとパスワードが必要になります。「gBizIDプライム」は経済産業省や中小企業庁が推奨する認証システムで無料でアカウントを作成することができます。

 

申請マイページの開設

申請をするための自社の専用ページを開設します。正確にはIT支援事業者が決まったら、IT支援事業者よりマイページ開設の案内がきますので、その案内に従って開設をします。

 

交付申請の作成

マイページが開設できたら「gBizIDプライム」にてログインして申請書の作成を行います。

自社の基本情報や財務情報、経営情報を入力して、必要書類の添付を行います。

 

交付情報の入力

申請者自身の入力が完了したら、次はIT支援事業者が申請者のマイページからIT導入支援担当者情報や、計画数値、導入するITツールの情報を入力します。

 

事務局に申請

すべての情報の入力が終わったら事務局に申請を行います。

 

申請完了

以上がIT導入補助金の申請の流れになります。

 

簡単に言うと、IT導入補助金の申請は、すべてオンライン上で行う申請になるということ。そしてその申請には補助金事務局に予め登録されたIT導入支援事業者の中から、自社が導入したいITツールによって選択し、IT導入支援事業者のサポートを受けながら、申請とその後の活用を行うものになります。

 

補助金はITツール導入前に貰うのではく、補助金はITツールを導入して、生産性向上の結果がでたあとに初めて貰えるものになりますので、IT導入支援事業者のサポートを受けながらITツールの運用をしていく必要があります。

 

ここまでみると非常に煩雑な感じがしますが、実はIT導入補助金の申請は、他の補助金の申請と比べても、じつは難しくないと思います。

その理由として、他の補助金の申請は事業計画書が自由書式になっているため、申請時に計画書等をプレゼンのような資料にするほど作りこむ必要がありますが、IT導入補助金に関しては、オンラインで項目を埋めるように入力をすれば、それでOKです。おそらくほかの補助金の申請程時間は掛からないで入力できると思います。

 

ただし、ITツールを導入してどのような生産性向上が見込めるのかなどの要点はしっかり捉えた申請をしなくてはいけませんので、適当に申請書を書いて通るというものでもありません。

 

また補助金が採択(申請OK)になったあとの提出書類についても、他の補助金と比較しても売上高や利益、勤務時間など数値的条件を報告すればよいので、比較的簡単です。

 

そしてなによりIT導入支援事業者のサポートを受けながら進めれるというのは魅力だと思います。

 

IT導入補助金は難しかったり面倒と思って構えずに、もっと気楽に活用してみてはいかがでしょうか?

この記事の監修

さむらい行政書士法人 代表 / 小島 健太郎

行政書士/財務コンサルタント

吉野 智成(よしの ともなり)

プロフィール

大学卒業後、税理士事務所で中小企業の会計を支援。
2019年 行政書士登録、個人事務所を開設
2021年 補助金・融資部門を法人化。「株式会社Gunshi」を設立
専門分野:事業者向け補助金、融資申請支援

書籍

中小会社で活用できる「補助金」のことがわかる本』(セルバ出版)

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