補助金活用ガイド

補助金に通りやすい時期と合格率

「採択率」=「合格率」

補助金は申請したらすべてが通過するわけではありません。補助金には「審査」があります。その審査を無事に通過すると「採択」ということになります。採択というのは、平たく言いますと、「あなたの事業を国が応援しますので、一部の経費を肩代わりします!」ということです。

採択つまり「合格」ということを意味します。大学入試などでも合格率というのがありますが、もちろん補助金にも採択率(合格率)がフォーカスされます。補助金ごとにその採択率はまちまちですし、応募する時期によっても採択率が大きく上下します。

補助金によっては、数十%という低い採択率の補助金もある反面、ほとんどの申請が通過してしまうこともあります。補助金の採択率はその年その年の国の政策にも左右されます。
例えば、最近で言えば昨年令和2年は「新型コロナウイルス」の感染拡大により、多くの中小企業や小規模事業者が大打撃を受けました。

そんな中補助金制度もコロナの影響に対応した手厚い補助金が登場するなど、一気に補助金制度がフォーカスされた年でもありました。
補正予算が組まれ、中小企業支援に国が乗り出し、補助金へ充てられる財源も拡充され、補助金も採択率がぐっと上がりました。

一例で言うと、「小規模事業者持続化補助金(コロナ特別対応型)」においては、第1回目の採択率が、なんと「81.6%」といわば、申請書を出せば通過するような状態になりました。国が政策的にも早急に中小企業を支援していかなければいけないという流れからの現象ともいえますが、このような幅広い採択率(合格率)が出るのも補助金制度の特色と言えるでしょう。

ただし、早く申請することだけにとらわれて、絵に描いた餅のような実現しない計画を書くことは補助金制度の趣旨に反するということです。その点は必ず忘れないでください。

年度前半が合格率高め

では、「補助金は応募時期によって採択率(合格率)が変わるのか?」この疑問にぶち当たると思います。

結論から言いますと、「変わります」。
前述した、コロナによって採択率が大幅に上がったという現象もありましたが、その後の採択率の推移をみていくと、補助金は応募時期によって採択される確率が変化していることがわかります。

小規模事業者持続化補助金コロナ特別対応型は1年を通じて応募締め切りを何回かに分けて募集されました。コロナの影響が大きくなるにつれ、補助金申請の件数も増え、結果としてその後は面白いように採択率(合格率)が下がっていきます。第2回は81.3%、第3回は33.9%まで下がり第4回にいたっては、29.4%と3割を切る採択率になりました。

当初が8割を超える採択率でしたので、事業者がこぞって応募したこともあり急激に採択率が下がっていることが一因ですが、この採択率の減少から言えることがあります。
それは、「早い者勝ち」ということです。

早く応募した方がまだ充てられている税金が潤沢にあります。つまり、最初は採択率が高い傾向にどの補助金もあるんです。
事実として、コロナの時期以外の補助金も基本的に最初の申請締め切りで応募したものは採択率が高いものばかりです。

ここでは小規模事業者持続化補助金の採択率推移の一例を挙げておきます。
ここで挙げたものは軒並み第1回目の申請での採択率が一番高く出ています。
早めに準備して早めに申請を完了する。これが補助金のポイントというかセオリーとも言えます。

この記事の監修

さむらい行政書士法人 代表 / 小島 健太郎

【さむらい行政書士法人】代表 / 行政書士

小島 健太郎 (こじま けんたろう)

プロフィール

2009年 行政書士登録、個人事務所を開設
2012年 個人事務所を法人化。「さむらい行政書士法人」を設立
専門分野:事業者向け補助金、融資申請支援、許認可申請、外国人在留資格

書籍

『経営者のための日本政策金融公庫の活用ガイド』(セルバ出版)

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