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ミャンマー人技能実習生の特徴や性格、雇用のポイント
ミャンマーといえば、アウンサンスーチーさんを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。政治への注目が高かったミャンマーですが、近年の経済発展は著しく、多くの日本企業が進出しており、経済においても注目が集まっています。
ミャンマー人の技能実習生を雇用する際に、ミャンマーの文化や経済状態、ミャンマー人の一般的な性格等を知っておくことは、とても重要になります。
ミャンマーの基本情報
正式国名 |
ミャンマー連邦共和国 |
---|---|
面積 |
約67万8500km2(日本の約1.8倍) |
人口 |
約5300万人 |
首都 |
ヤンゴン |
宗教 |
国民の85%が仏教徒 |
識字率 |
約9割 |
気候 |
年間を通して夏の陽気 |
公用語 |
ミャンマー語 |
ミャンマーは中央年齢が約29歳で、これからの経済を支えていく若い世代が多くいるというのが特徴です。
それでは、ミャンマー出身の方を技能実習生として雇用する際に意識すべきポイントについて見てみましょう。
日本語の上達スピード
技能実習生は来日前に日本語の勉強はするものの、日本語での会話レベルはそこまで高くはありません。日本語での会話ができないと、受け入れ機関側の指示が通りにくいだけでなく、本人も言いたいことを伝えられずに、そのことがストレスとなって、最悪の場合、失踪につながるおそれもあります。
したがって、来日後に日本語がどのくらいのスピードで覚えていくのかは重要になってきます。
ミャンマー人は、アジアの先進国である日本に対し、非常に強いあこがれを抱いている人が多く、親日家で熱心に日本語を勉強します。ミャンマー語と日本語は文法が似ているため、日本語の上達スピードは、他の国の技能実習生に比べ非常に速い傾向があります。
特徴・性格
性格は当然、個々人によって変わってくるものの、国民性というところは共通していることが多いです。一般的に言われているミャンマー人の性格は以下のものが挙げられます。
温和で親切
敬虔な仏教徒が多く、現世で功徳を積むことで来世の幸せを願う上座部仏教を信仰しています。上座部仏教は、釈迦によって定められた「戒律」を厳守し、厳しい「修行」を行うことで心の執着を断って、「苦しみ」の原因とされる「輪廻転生」から解脱して「涅槃」に到達することを究極の目的としています。したがって、温和でとても親切に接してくれます。
素直
日本への憧れがつよく、日本での収入は母国での収入とは比較にならないほど多くもらえます。したがって、家族を養う目的もあるので、しっかりと稼ぐために日本人が言うことは素直に聞き、言われたことをしっかりこなしてくれるでしょう。
人付き合いが上手
協調性があるので、人付き合いが上手です。話しかければ、ほとんどの人が笑顔で応じてくれるので、コミュニケーションをとっていけば、ミャンマー人の心をつかむことは難しくはないでしょう。
楽観的
東南アジアの国出身の人には多いのですが、楽観的です。なんとかなるという考えで、小さいことにくよくよしないという意味ではプラスの要素とも言えます。
いやなことも苦にしない
上座部仏教を信仰していて、より良い来世のため、現世で良い行いを重ねて功徳を積むことが一番大切なこととされています。したがって、一般的に人が嫌がるようなことも、あまり苦にしません。介護の場面では、よりこの特性が活きることでしょう。
日本人と感覚が似ている
人が話している間をどうしても通らないといけないときには、極力邪魔にならないよう日本人と同じように、お辞儀をしながら通ったり、目上の方を尊敬し、言われたことをしっかり守ったりと、日本人と同じ感覚を持っています。
他の外国人の場合、感覚が異なると、指導しても納得できなければ、行動してもらえないこともあるので、感覚が似ているということは、外国人を雇用する上で大変助かる点といえるでしょう。日本人と同様にミャンマー人も空気を読むことが上手で、感情をむき出して怒るということもあまりありません。
雇用のポイント
ミャンマー人は、日本語の上達が早い方ですが、日本語を本格的に学ぶのは、技能実習生として内定をもらってからになります。したがって、楽観的でなんとなるという考え方で、最低限の到達度までしか勉強しない人もいるため、面接では、来日後も頑張れる人かどうかを確認する必要があるでしょう。
技能実習生を受け入れる企業、特に直接指導に当たる担当者は、ミャンマー人に関するこれらの情報を把握し、指導していく必要があります。
ミャンマー人の特性を活かし、コミュニケーションを普段からとって、お互いの国の文化を尊重して相手を気遣いながら歩み寄っていけば、スムーズにより良い関係を築いていけることでしょう。
この記事の監修者
プロフィール
2009年4月 行政書士個人事務所を開業
2012年8月 個人事務所を行政書士法人化し「さむらい行政書士法人」を設立
専門分野
外国人VISA・在留資格、外国人雇用・経営管理、永住・帰化申請
入管業務を専門とし、年間1000件以上の相談に対応