永住ビザを取るメリットとデメリット
生涯日本に住む権利が与えられている「永住ビザ」。母国の国籍を持ちながら日本に住めるビザなので、帰化とはまた違ったメリットがある反面、当然デメリットもあります。そこでこの記事では、永住ビザを取得するメリットとデメリットをご紹介していきたいと思います。ぜひ、参考にしてみてください。
永住ビザを取得する3つのメリット
はじめに、メリットの方から見ていきましょう。
永住ビザを取得するメリットは、主に下記の3つです。
1.日本にずっと住むことができる
これは言うまでもありませんね。「永住ビザ」を取得するということは、“日本にずっと住んでもいいですよ”という許可が下りたということです。もちろん、永住ビザを取得するのは決して簡単ではありませんが、在留期間を制限されないのは一つのメリットでしょう。
2.母国への帰国が問題なくできる
「永住ビザ」は、日本にずっと住み続けながら母国の国籍を持つことができます。つまり、母国への帰国は問題なく行うことができます。これが「帰化」の場合だと国籍が日本になるため、母国へ帰国するのにも手続きが必要になります。
3.就労制限がなくなる
ご存知のとおり、通常のビザの「技術・人文知識・国際業務」や「経営・管理」などは活動に制限がありますよね。一方、永住者含む以下の4つに該当する方は活動に制限がありません。
・永住ビザ取得者
・日本人の配偶者
・永住者の配偶者
・定住者
つまり、職種の制限なく就労することができるということです。活動への制限がないのは大きなメリットですよね。※ただし、公的機関(政府や警察署)への就労はできませんのでご注意ください。
上記3つが、永住ビザを取得する主なメリットです。
では次に、デメリットも見ていきましょう。
永住ビザを取得する3つのデメリット
永住ビザを取得するデメリットは下記の3つです。
1.参政権を持つことができない
“ずっと日本に住むのに?!”と思う方もいらっしゃるかと思いますが、永住ビザの場合、あくまで国籍は「母国」です。日本国民ではないため、参政権を持つことはできません。
2.日本国内からの退去の対象になる
何か重大な問題を起こした場合、母国へ強制送還される可能性があるということも永住ビザのデメリットでしょう。ちなみに「帰化」の場合は国籍が日本なので、罪を犯した場合は日本の法律で裁かれることになります。
3.長期出国する場合は再入国許可の取得が必要
永住ビザでは長期出国する際に入国管理局での手続きが必要になります。取得せずに1年以上出国すると永住ビザが失効しますので、忘れないようにしましょう。
永住ビザ=良いとこ取りのビザ
今回は、永住ビザを取得するメリットとデメリットを3つずつご紹介していきました。
記事を読んで分かるとおり、永住ビザは“母国の国籍を持ちながら日本に住み続けることができる”良いとこ取りのビザです。審査は容易ではありませんが、挑戦する価値はあるでしょう。この記事を参考に、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
この記事の監修者
プロフィール
2009年4月 行政書士個人事務所を開業
2012年8月 個人事務所を行政書士法人化し「さむらい行政書士法人」を設立
専門分野
外国人VISA・在留資格、外国人雇用・経営管理、永住・帰化申請
入管業務を専門とし、年間1000件以上の相談に対応
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