永住ビザを取りたいのですが理由書の書き方や例文を知りたいです。
永住ビザを取得するためには、様々な書類を提出しなければなりません。その中の一つが「理由書」。その名のとおり“なぜ永住ビザを取得したいのか?”という理由を書いた書類なのですが、どんな風に書けばいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、例文を交えながら永住ビザの理由書の書き方をご紹介していきたいと思います。ぜひ、参考にしてみてください。
理由書には何を書けばいいの?
まず覚えておいてほしいのは、永住ビザの理由書はA4用紙で2枚程度だということ。およそ4000文字程度ですね。これより少なすぎても多すぎてもあまり印象は良くないので、簡潔に永住したい理由を述べるようにしましょう。
そして、理由書に書くべき要点は次の3つです。
1.来日から現在までの大まかな経緯
日本人の配偶者等でなければ、少なくとも10年は日本に住んでいますよね。そのため、来日するきっかけから現在に至る経緯を簡潔に書く必要があります。時系列で書くと分かりやすいでしょう。
2.現在の仕事・生活状況
現在の仕事内容や生活状況を記載していきます。収入や貯蓄額も書くといいでしょう。また、今の仕事のどんなところにやりがいを感じているのかを書くのもおすすめです。
3.なぜ日本に永住したいのか・今後どのように貢献していくのか
一番重要なのがこれ。なぜ他の国ではなく日本なのか?を簡潔に記載していきます。綺麗事でなく、率直な意見を述べましょう。
では要点が分かったところで、理由書の例文を見ていきましょう。
日本国法務大臣殿
永住申請理由書
私は○○籍の○○と申します。今回、「永住者」の在留資格を申請しておりますが、これまでの経緯と申請理由について説明させていただきます。
来日してから現在までの経緯について
詳細につきましては履歴書に記載しておりますが、私は○○国にある を卒業した後、 年 月に来日させていただきました。その後現在の夫である と知り合い、交際を得まして、 年 月 日に婚姻をし、しばらくは人文知識・国際業務の在留資格のままで生活をしておりましたが、今後も日本で生活していく上で日本人の配偶者等の在留資格の方が便利であり、夫にも変更した方がいいと勧められておりましたので、 年 月 日に日本人の配偶者等の在留資格変更許可を賜りました。現在は ○○県○○市にて、夫婦で支え合い、助け合いながら、幸せな日々を過ごしております。
仕事の状況について
私は来日以来、○○株式会社で○○職として働いております。給与は毎月約○○万円いただいております。
私は入社してから10年以上が経過しており、上司や同僚にも実力を認められ、ますます仕事が楽しくやりがいを感じております。また、仕事を通じて多くの友人・知人を得ることができ、人生の伴侶でもある夫○○とも出会い、充実した毎日を過ごしています
また将来、私の語学力そして今まで積んだ社会キャリアを活かせる機会が今後も出てくることがあれば、微力ですが、日本企業、ひいては少しでも日本経済に貢献できればと考えております。
申請理由について
私は日本に来日し、日本での生活をするなかで、日本の人々が外国人の私にとても親切で、日本人の謙虚さや思いやりあふれる行動にとても強く胸を打たれ、日本のことがますます大好きになりました。私もそんな日本の人々をお手本に思いやりを持って生活し、日本人はもちろん日本にきている外国の方々にも親切に接し、日本の良さそしておもてなしの心を外国の方々に知ってもらえるよう少しでも日本の社会のお力になれればと思っています。そして、これからも夫と共に大好きな日本で生活していきたいと強く思っております。
また、来日してから約10年以上が経過し、現在の夫である○○と私の婚姻生活も約○年間に及んでおります。身元保証人である夫○○の平成○ 年度の年収は約○○○万円、そして私の平成○○年度の年収は約○○万円あり、世帯での年収は約○○万円でございます。同居する私たち夫婦二人が、今後日本で生活していく上での経済的不安はございませんし、住民税・国民健康保険税・国民年金等の税金の滞納はございません。国民健康保険税・国民年金につきましては口座自動引き落とし制度を利用し、支払いを失念することを防いでおります。
このように、現在、私の生活の基盤は日本にあり、今後も日本国の住民として法律を守り、勤勉に働き、誠実に暮らしていく所存でございます。
上記のような理由で、「永住者」の在留資格を申請させていただきました。ご許可いただけますよう、何卒、よろしくお願い申し上げます。
年 月 日
申請人
理由書を書く際の注意点
自由に記載できる理由書ですが、いくつか注意点もあるので抑えておきましょう。
注意点は次の2つです。
1.丁寧な文字で書くこと
雑に書く方はいらっしゃらないかと思いますが、他人が読めない字を書くのはNGです。決して綺麗である必要はないので、丁寧に書いていきましょう。
2.母国語で書く際は日本語に翻訳すること
永住ビザの理由書は、母国語で書いても全く問題ありません。その代わり、日本語の翻訳文を添えて提出する必要があります。日本語に自信がない方は、弁護士や行政書士などの専門家に翻訳を依頼してもいいかもしれません。
まとめ
今回は、永住ビザの理由書の書き方をご紹介していきました。一見大変そうですが、要点を抑えていくと案外綺麗に書けるかと思います。理由書は、自分の言葉で永住したい理由を述べられる唯一の書類です。テキトーに書いて不許可にならないよう、例文などを参考に仕上げてみてください。
この記事の監修者
プロフィール
2009年4月 行政書士個人事務所を開業
2012年8月 個人事務所を行政書士法人化し「さむらい行政書士法人」を設立
専門分野
外国人VISA・在留資格、外国人雇用・経営管理、永住・帰化申請
入管業務を専門とし、年間1000件以上の相談に対応
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