永住ビザ許可率の推移(全国の入国管理局別)
入国管理局ごとの永住ビザ許可率
永住ビザの取得を考えている人の中には、許可率がどのくらいか気になっている人も多いのではないでしょうか。永住ビザの審査を行う入国管理局は全国に8カ所あり、実はそれぞれに許可率が異なるのです。ここでは、入国管理局別に、これまでの許可率の推移について紹介します。
東京入国管理局
東京入国管理局は、東京・横浜・さいたま・千葉・川崎それぞれの許可率も公表されています。とはいえ、それぞれあまり大きな違いはありません。全体でみると、2014年度の69%を最高値として、2018年度には50%まで下がっています。これは、全国の入国管理局の中でも低い数値です。
名古屋入国管理局
名古屋入国管理局は、2018年度の許可率が38%と、全ての入国管理局の中で最も低くなっています。2016年度までは上昇傾向にありましたが、2017年度には52%となり、その後さらに下がりました。
大阪入国管理局
大阪入国管理局は、2015年度までは70%以上の許可率があったものの、その後は50~60%にとどまっています。2018年度は61%と、全国的にみても低い数値です。
札幌入国管理局
札幌入国管理局は、2015年度には91%という許可率の高さを誇ったもののその後年々下がっており、2018年度には83%まで落ちています。全体的に見ると許可率の高いほうだといえますが、将来的にはさらに下がっていく可能性も十分に考えられます。
仙台入国管理局
仙台入国管理局は、2014年度から2018年度まで、80%前後の数値で推移してきているのが特徴です。2018年度はちょうど80%という許可率で、年度によって若干異なると考えればいいでしょう。
広島入国管理局
広島入国管理局は、すべての入国管理局の中で最も高い許可率となっています。2014年度の87%からはじまり、その後90%前後をキープしたまま、2018年度は91%の許可率です。
高松入国管理局
高松入国管理局は、2014年度が69%と低めであったものの、それ以降はずっと80%以上の許可率で推移しています。2018年度は84%なので、全国の入国管理局において高いほうだといえるでしょう。
福岡入国管理局
福岡入国管理局は、2014年度から2017年度まで80%以上の許可率がありました。2016年度には87%と、90%に届きそうなときもありましたが、2018年度には74%までさがっています。
永住ビザの許可率は想像されているよりも低い
このように、永住ビザを申請する入国管理局によっては、約50%も許可率に開きがあります。全体をみても、「思ったより低い」と感じている人もいるのではないでしょうか。ここでは、場所による許可率の傾向と、許可率が低い理由を解説します。
都心は許可率が低い
入国管理局別に許可率をみていくと、東京や名古屋、大阪などの都心にある入国管理局では許可率が低いことが分かります。逆に、地方の入国管理局では許可率が高い傾向にあるといえるでしょう。
許可率が低いのは「要件が満たせていない」から
永住ビザの許可率が低くなる理由の1つに、永住ビザを取得するための要件が満たせていないことが挙げられます。永住ビザを取得するための要件は非常に複雑になっており、元の在留資格の種類によっても異なります。そのため、自分がどれに当てはまるのか混乱してしまい、間違った準備をしやすくなりがちです。また、要件をきちんと理解するためには、専門用語や難しい表現の意味を的確に把握することが重要です。そのため、一般の人が取り組むのはなかなか難しいのが実情といえるでしょう。
永住ビザを取得するためには、自分が要件を満たしていることをしっかりと説明しなければなりません。しかし、前述したように、書類に不備があったりきちんと説明できなかったりして、審査に通るための準備することが難しいのです。
専門家に依頼する方法もある
永住ビザの申請は、行政書士などの専門家に依頼することも可能です。費用はかかってしまいますが、専門家が万全の準備をしたうえで申請をするので、自分で申請するよりも永住ビザを取得できる可能性は高いでしょう。
この記事の監修者
プロフィール
2009年4月 行政書士個人事務所を開業
2012年8月 個人事務所を行政書士法人化し「さむらい行政書士法人」を設立
専門分野
外国人VISA・在留資格、外国人雇用・経営管理、永住・帰化申請
入管業務を専門とし、年間1000件以上の相談に対応
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