永住ビザの申請は簡単ですか?
母国の国籍を持ちながら生涯日本に住む権利が得られる「永住ビザ」。まさに夢のようなビザですが、“申請が簡単なのか否か”は気になりますよね。そこでこの記事では、永住ビザの申請は簡単なのか?という問いに、申請条件や許可率を交えながらお応えしていきたいと思います。参考にしていただければ幸いです。
永住ビザの申請は簡単なの?
結論から申し上げますと、永住ビザの申請は簡単ではありません。後ほどご紹介しますが、申請するためにいくつかの要件を満たす必要があり、その要件もすぐに満たせるものではないからです。ではここで、永住ビザの要件を見ていきましょう。
永住ビザの3つの要件
永住ビザを申請するためには、次の3つの要件を満たさなければなりません。
1.素行が善良であること
法律を遵守し日常生活においても住民として社会的に非難されることのない生活を営んでいること。
2.独立の生計を営むに足りる資産又は技能を有すること
日常生活において公共の負担にならず,その有する資産又は技能等から見て将来において安定した生活が見込まれること。
3.その者の永住が日本国の利益に合すると認められること。
・引き続き10年以上日本に在留していること。ただし,この期間のうち,就労資格または居住資格をもって引き続き5年以上在留していること。
・罰金刑や懲役刑などを受けていないこと。
・現に有している在留資格について、出入国管理及び難民認定法施行規則別表第2に規定されている最長の在留期間をもって在留していること。
・公衆衛生上の観点から有害となるおそれがないこと。
ご覧のとおり、少なくとも日本に10年以上かつそのうち5年以上は「就労資格」か「居住資格」を持って日本に在留していることが必要になります。
※永住者の配偶者の場合は婚姻期間が3年以上続いていれば1年在留するだけでOK。
また、犯罪や違法行為(交通違反・税金の滞納など)がある場合も永住ビザの申請が難しくなります。
永住ビザの許可率はどのくらい?
様々な要件がある永住ビザですが、許可率は7~8割と言われています。この数を少ないと捉えるか多いと捉えるかは自由ですが、申請をした人の3割が何らかの項目で引っかかり不許可になっていることを考えると、そう簡単に取得できるビザではないことが分かると思います。
ちなみに、行政書士などの専門家に依頼した場合の許可率は9割を超えると言われています。7~8割がすべての申請者の平均と考えると、専門家に依頼しなかった人の許可率はもう少し下がる(およそ6割~7割)と思っておいた方がいいでしょう。
永住ビザ申請は慎重に臨むべき
今回は、永住ビザは簡単か?という問いにお答えしていきました。冒頭でも申し上げたとおり、永住ビザは決して簡単に取得できるビザではありません。独断で進めていくと不許可になる確率も上がりますので、できるだけ専門家に依頼するようにしましょう。
この記事の監修者
プロフィール
2009年4月 行政書士個人事務所を開業
2012年8月 個人事務所を行政書士法人化し「さむらい行政書士法人」を設立
専門分野
外国人VISA・在留資格、外国人雇用・経営管理、永住・帰化申請
入管業務を専門とし、年間1000件以上の相談に対応
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